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こじらせ腐女子の腐れ日記

書いてそのままの、色々拗らせた腐女子の日々悶々。

りっこりこにしてやんよ2【懐ドラ:任侠ヘルパー】

懐かしいドラマ【懐ドラ】

任侠ヘルパー10話。

重い病気を患う女社長を気に掛ける彦一。

ヒロインのりこは「こっちはいつまで待てばいい?」

 

きました。待ってるんですね。健気に待ってるんですね。

社長の立場と病気を案じている反面、ヤキモチ焼きまくってんのに、絶対素直な態度には出ないという。

かっこかわいすぎる、組長りこ。

 

りこの性分なら、社長のことを思って見守る形を取っている彦一に対してじゃなく、独りで勝手にくすぶってる自分自身にこそ腹が立ってイライラしてたのかもしれないんですが。基本的に彼女がイライラするのは、視聴者がニヤニヤする時間でした。

 

あと彦一も凄まじかったね。

社長の病気を思い、独りで眠れずに泣き腫らしている社長の息子、涼太を気遣って、

「俺の部屋蚊がいんだよ」

ぶっきらぼうに言いながら傍で一緒に寝てやることにする彦一。泣きながらシーツを掴んだ涼太の小さな手をそっと握ってやります。

 

あ、アニキ……!ガンバレ子供店長、負けるな子供店長

キミには彦一アニキが付いている!

 

そして、最終回11話。

この回は本当に、色んな意味で終始ニヤついてばっかいました……。

ヘルパー施設タイヨウを出て行く晶社長を呼び止め、バツが悪そうに呟く彦一。

「なんだ、あれだよ。……頑張れよ」

 

あれは俗に言うデレですね、わかります。

非っ常によかったです、このシーン。施設での研修前や涼太と触れ合う前からは考えられないような、ぶっきらぼうながらも優しい一言。

「頑張る」と力強く答えた社長の笑顔が、なんだか嬉しかった。

 

さて、そんな感じで今までの数々の確執や疑問も、最終回なんだから綺麗にまとめていかないといけません。

 

まず1番気になるのは、何で暴力団ともあろうものが、ヘルパー施設での介護を組員達への研修として体験させたのか?というところでしたが。

 

まさかのまさか、最後まで「自分で考えろ」で通し切りましたね。

テレビを前に「マジすか」と思いました。

 

結局、何故に研修をさせたのか、よりにもよって何故介護だったのか、はっきりした理由は話されなかった。

まあ、なんというか。弱気を助け強きをくじく心意気を自分の体で覚えてこい、とそういうことだったのかな。

別に若頭が年取った時のためとかそんな理由じゃないよね。……ですよね?('ω')

 

色々あって、物語は佳境に入ります。

ヘルパー施設タイヨウを取り囲む警察のみなさん。凶悪犯よろしく施設に立てこもり、説得をいなす彦一。

面食らいました。いきなり何だよと。

 

ちょっとこれについては、私の理解不足とかではないと思いたいんですけど

一体どんな経緯を経て、あんな物騒なことになってしまったんでしょうか!(笑)

あんまりいきなりすぎるトンデモ超展開だったので、番組の録画にむらがあったんじゃないかとかいらぬ杞憂に駆られました。

 

とにかく、そんなこんなで、機動隊による施設への突入が開始。バリケードを叩き壊し、窓ガラスをぶち破り、怒涛の勢いでヘルパー施設内へとなだれ込む機動隊の波。

そして何の躊躇もなく彼らと大乱闘スマブラを繰り広げる彦一御一行。

このシーンで笑わされたのは私だけですか。

さすが極道の皆様だわ。恐れ入りました。

 

モロに公務執行妨害です。

こんな公然と抵抗する流れなのか、って何故か笑える場面だった。

 

しかも機動隊諸君を蹴っ飛ばしたり殴ったりしっちゃかめっちゃかの一行の中、敵のヘルメットに頭突きをくらわす彦一。

そりゃないわ。むしろ自傷行為だわ。しかしまあ、アニキの飛び蹴りは苛烈苛烈。

今までの放送でも随所に見られるんですが、最終回なだけあって尚冴え渡って見えましたね。

 

それに対して、機動隊の一味、思いの外弱そう。すごい弱そう。

多勢に無勢だけが勝算です、みたいな見苦しい取っ組み合いを繰り広げます。

何かもっとなかったのかしら。某ステレスゲームのCQC的なスマートな戦い方はないのかしら……。

倒れた相手を取り囲んで蹴り浴びせまくってるシーンとか、どっからどう見てもただのリンチでした。おもしろいナー。

 

そして、苛烈極まる大乱闘の場へと、ついにヒロインりこが加勢に!

加勢に!来てくれたのはよかったけど!

その立てこもり事件の後、あんだけ堂々と警察の制圧を妨害したにも拘わらず、何故か彼女は無事幹部に就任!

あの状況で捕まらなかったのねアンタ!!

 

あんな機動隊の包囲網に自ら突っ込んで、どうやって生還したんだと考えてしまうんですけど、ご法度ですか。

まあ、鎮圧っていうよりただのリンチを繰り広げるような機動隊スペックだったから、彼女なら余裕で強行突破できたんでしょう。(違う気がする)

 

細かいことは良い!! りこの袴姿が見れたから万事解決なんです、はい。

本当にりこ(黒木メイサさん)のスーツ姿とグラサンもめちゃくちゃキマってて、ほとんどそれが楽しみでドラマを見続けてた感じがあったくらい。

 

加えて。やっぱり絶対触れておきたいのは、出所した彦一と幹部になったりこのやり取り。

憎まれ口を叩いた後、二人でしばし黙って海を眺める内に、彦一はその場を後にしようと立ち上がりますが。りこは彦一の腕を取ると強引に物陰へと連れ込んで、彼を黙らせますね。

キスでね。

……もう、ホントに。このシーンほどときめきが堪え切れなかった場面はいまだかつてなかった。

 

極道の世界での確執とか、介護問題とか、甘さや明るさの無いテーマが多かった『任侠ヘルパー』だからこそ。

いきなりズバリと潔いキスシーンを持ってきてくれたギャップが、半端なく衝撃的だった。そして萌えた。

 

腕引っ張ったり、胸倉引っ掴んだり、壁に押し付けたりする描写が。

それプラス強引なキスときたら、もー。も~言うことなしです。

どんだけ的確に押さえどころを知られてるのかと不安になったくらいだったさ。ここまで個人的萌え要素に合致するドラマ、今まで1度も見たことがなかった気がする。

 

鬼気迫る演技

 

あとこのドラマで、夏川結衣さんがすごく好きになった。だって凄かった。

演技が素晴らしかったんですよ。「女優なんだなー」と見入ってしまいました。

 

病気を悟ってメモ書きを家中に貼り付ける涼太を抱き締めた時の表情とか、涼太を家に帰して施設に独り残った時のやるせない涙とか。

1番感動したのは、見舞いに来た彦一が取り出したライターの音で、彼の記憶をふと取り戻すラストの場面。目で演技するとはあのことを言うのか!最近のドラマとか映画って、時代に合わせて売れっ子なら誰を使ってもOKみたいな軽率な流れがあるようにも思うんだけど。

演技で魅せれる役者さんは本当にカッコイイと思う。

 

夕輝壽太さんが気になる

 

任侠ヘルパー』で、六車雅人を演じられた俳優さん。

六車っていうのは、忘れもしないあのインテリ極道さんです。

最終回でいいとこ取りしまくった、目立ち放題の眼鏡です。

 

そして、あの若干腹の立つ頭脳派キャラクターを飄々と演じていらっしゃったのが夕輝壽太さんです。

あんまり若者向けのドラマは見ないもので、自分は『任侠ヘルパー』で初めましてな感じだった。(なにやら『テニスの王子様』のミュージカルにも出演されていたらしい)

 

あの公然と見せ場をかっさらっていく図々しさ。

常に上から目線の第三者的オーラ匂い立つ鬱陶しさ。

さらに我関せずと周囲を達観しているかと思いきや、裏で根回しのしたたかさ。なんというキャラ立ち。なんだか凄く好きだった、六車雅人。

 

ここぞという時にしゃしゃり出てくる小憎らしさが、何故だかとっても好きだった。

ヘルパー施設タイヨウが苦境に立たされた時「まあ勝手にやって下さいよ」的な非協調をこれ見よがしにひけらかしつつも、実は孤高に別の解決案を講じてるという。普段皮肉ってばっかなのに案外とまっすぐなとこがあるギャップが良い。特に、若頭に対して珍しく熱く突っかかっていったシーンとか。

 

「インテリかっけえー」「インテリいけめーん」って画面を前にエールでした。

それと、彦一へのいら立ちが募って一人で机蹴って痛がってるりこを見た時の、彼の哀れむような蔑むような、何ともいえぬあの生ぬるい表情(笑)

 

その上、タイヨウの経営に苦言を呈すお役所の皆さんの前に立ちふさがるなり、法には法をと言わんばかりに巧みに円滑に追っ払い。

施設から出て行かざるを得なくなった皆さんの前に現れるなり、責任をもってその身を引き取る意を朗々と告げ。さらには、晶社長の元第一秘書をちゃっかり拝借。

自分の部下に抜擢して自社を起業という。

嫌味なやり手アピールびんびんでしたね。

きっとあのどギツイ第一秘書も、インテリさんとなら上手くやっていけることでしょう。

 

ところで、社長の第二秘書は?

 

とりあえず一番気になるのは、晶社長にくっ付いて会社を辞めた元第二秘書がどうなったのかなんだけど。

……どうなっちゃったんだろう。まだ若いみたいだったし、一社辞めたからって路頭に迷うことはないと思うんけど。六車さん、第一秘書しか眼中になかったんでしょうか。

 

しかし、今改めてWikiを拝見して気付いたんですけど、第一秘書の名前が“弥生”で第二秘書の名前が“皐月”とは。もう名前の時点で勝ち目がない第二秘書……

この不況の中、辞職した彼女がどうなったのか。まあ、きっと社長秘書を担当できるほどの腕があるんだから、いくらでも潰しがきくに違いない。信じてる。このドラマはハッピーエンドであると……

 

まとめ的雑感

 

さてそんな感じで。任侠ヘルパー

極道がヘルパーになるというある種のファンタジックをベースに、りこの凛々しさにノックアウトされ、晶社長の演技に魅せられ、六車のスカしたインテリジェンスににやつき、彦一の華麗なドロップキックに酔いしれる(笑)

 

その上で、日本では身近であり重大な懸案事項である少子高齢化と介護問題に触れていくという、リアリズムとフィクショナルのバランス感。

やっぱり多くの人に見てもらうには、問題提示ばかりでなく、ある程度の見やすさとユーモアが求められる部分もあると思うんですが、結構扱いが難しいテーマだったにもかかわらず、その辺の比率が実に絶妙でした。

 

軽すぎず、重すぎず。しかしそれでもきちっとハッピーエンドに持っていってくれた。

素晴らしかった。いいドラマを見せて頂きました。

いずれにしても、ドラマでここまでニヤニヤしたのは初めてのことでした(笑)

 

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